予防歯科と歯周病対策の関係

予防歯科と歯周病対策について深く考えたことはあるでしょうか。ほとんどの人は、虫歯のケアに力を入れるあまり、歯ぐきの症状を見逃しているかもしれません。

歯周病は、症状が悪化すると歯を支えている骨が脆くなります。適切な処置を施さないでいた場合、健康な歯を失う原因となるのです。抜歯に至った原因のうち歯周病の割合は、35歳から39歳で約1割、40歳から44歳では約2割を超えています。

引用元:歯周病罹患の現状と対策について

引用元:歯科疾患の予防における目標

今回は、予防歯科が歯周病対策にどのように関係するのかと具体的な対策方法についてお話しします。自分で行える歯周病対策も併せてお話しします。

歯周病について

予防歯科は歯周病対策に効果的!発症防止の手助けになる

予防歯科とは、歯や歯ぐきの痛みといった症状が見つかる前に歯科医院へ通院し、歯の健康状態を診てもらうことで、自分に最適な予防を対策することです。口腔内(お口の中)の健康を保つこと、さらに虫歯や歯周病の発症防止につながります。

歯周病は発症初期の場合、痛みなどを感じにくく自覚症状のないまま少しずつ進行していきます。歯周病になりかけているのか、またはすでに発症しているのかを自分で明確にするのは困難です。

令和4年の歯科疾患実態調査では、4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合が、25歳以降で30%を超える結果が出ました。さらにこの割合は、65歳から69歳までをピークに増加傾向です。

引用元:厚生労働省:「令和4年歯科疾患実態調査」の結果(概要)を公表します

4mm以上の歯周ポケットは、歯周病の進行を表しています。自覚症状がなく、若いうちから歯ぐきのケアを忘れてしまうことで、気づかないうちに歯周病の悪化を促進させているのです。

歯ぐきの状態を具体的に知りたいときは、歯科への受診をおすすめします。歯科医師に診てもらうことは、歯周病の予防または発症防止につながり、今後の歯と歯ぐきの健康を左右するのです。

歯科医院へは、歯の痛みなどの症状が表れたときに通院するものと思われがちですが、予防に力を入れている歯科医師も増えています。自覚症状がない場合でも、是非とも歯周病対策を目的として、歯科への受診を検討しましょう。

予防歯科で虫歯になりにくいお口に

歯科検診を受けることで予防以外に得られる利点とは

現在、特に気になる症状がない場合でも口腔内の検査を受けるための受診は大切です。
受診するためには時間を取らなければなりませんが、通院のメリットは予防以外にもたくさん挙げられます。健康な口腔内を維持するためには、手間を惜しまず時間を確保することが必要です。
ここからは、具体的にどのようなメリットが得られるかをお話しします。口腔内の状態が気になっていて、歯科への受診を考えている人は、是非とも参考にしてみましょう。

歯ぐきの状態を診てもらえる

歯科検診を受けたときに、汚れが目立つなどの状態が見られれば、その場で口腔内のケアが行われます。磨き残しや歯磨きの仕方が気になっている人も、きれいな状態の維持が可能です。
症状が軽い場合は、歯の表面に付着している汚れを取るのみなど軽い処置で済むため、長い時間や大きな費用はかかりません。十分な歯周病の予防効果が期待できます。

知ってた?歯石除去が歯周病予防になる理由

歯磨き指導が受けられる

歯科検診を受けるために来院した場合、セルフケアの方法についても相談可能です。その際、歯科医師や歯科衛生士による歯磨き指導も同時に受けられます。日常で行う歯磨きの仕方も改善できるので、次の歯科検診を受けるまでの期間も、効果的なセルフケアを行える手助けになるのです。歯の磨き方に不安がある人も、是非とも歯科医院で検診を受けましょう。

自宅で行える歯周病対策とは?誰でもできる日頃のケア

日頃から定期的に歯科検診を受けていても、可能であれば自分で歯周病を予防したいと考える人は多いのではないでしょうか。自分でできる歯周病対策は、正しい歯磨きをするだけに留まりません。
歯周病は進行すると大変な病気になりますが、歯ブラシを使う以外にも自宅で行える簡単な方法が存在します。
毎日が忙しく、ケアをする余裕はないかもしれませんが、夜寝る前などまとまった時間を見つけて、できるだけ1日1回続けてみましょう。毎日欠かさず行えば、歯周病の進行防止と発症予防に十分な効果が働きます。

自分のお口に合った歯ブラシを使う

歯ブラシにはさまざまな種類が存在します。ヘッドの大きさが違うものやブラシのかたさが違うものなど、どの歯ブラシを選ぶべきか悩むこともあるでしょう。
歯ブラシ選びの基準として、お口を開けたときの大きさや歯ぐきの状態で決めることが効果的です。どのような形状の歯ブラシが自分に合っているかを検討するための指標になります。
自分で決めるのがなかなか難しい場合は、歯科へ受診し相談するのも1つの方法です。お口に合った歯ブラシが見つかったあとは、自宅での歯みがきを入念に行いましょう。

歯ブラシ以外の補助器具を活用する

歯と歯の間や奥歯など、歯ブラシだけではなかなか届きにくい部位も存在します。狭い隙間に溜まる白い汚れのプラークや、プラークが固まってできた歯石は、歯周病を発生または進行させる原因の1つです。
歯の磨き残しを限りなく少なくする方法として、補助器具を使うとより予防効果が得られます。歯と歯の間にはデンタルフロスか歯間ブラシを、歯ブラシが届きにくい奥歯や歯と歯ぐきの溝にはタフトブラシを使いましょう。
お口の中に溜まる汚れを最小限に抑えることで、歯周病の発生予防にもつながります。

毎日の生活から過度なストレスを取り除く

忙しい毎日を送っていると、ストレスをたくさん抱えることも否めません。過度なストレスは、歯周病が発症する原因の1つです。

ストレスによって、自律神経である交感神経の働きが乱れ、唾液の分泌が減少します。唾液には口腔内を洗い流す自浄作用があり、分泌量が減少すると作用がうまく機能しません。口腔内環境が悪くなり、歯周病菌が増殖しやすくなってしまいます。

しかし、現代社会の中で普段のストレスを完全になくすことは困難です。日頃から十分な睡眠時間を確保し、仕事の合間に息抜きを行うなど、少しでもストレスを減らす工夫を行いましょう。

予防歯科を通して歯周病対策を積極的に行おう

お口の健康を守るために、予防歯科は効果的です。しかし、歯の状態に気を取られてしまい歯ぐきなどの歯周組織に対するケアを忘れてしまう人は少なくありません。
自分の歯周状態を少しでも把握したい人は、普段から歯ぐきの出血の有無を確認しましょう。歯を磨くときに、頻繁に出血がある場合は、歯周病リスクが高くなっている状態です。
歯周病は、放っておくと歯を失うほど大変な状態にまで進行します。しかし、日頃の歯周病対策と定期的な通院のために少しの時間と手間をかけるだけで、発生や進行を未然に防ぐことができるのです。
自分で行う予防対策の方法に自信がない方や歯ぐきの状態が少しでも気になる方は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。予防歯科を意識した十分な歯周病対策を行い、いつまでも健康な歯ぐきを維持しましょう。

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