虫歯の原因として、『細菌(虫歯菌)』『糖質』『歯の質』『時間』があります。これらの条件が全て揃ったときに、虫歯が発生します。
それぞれについて、簡単に説明します。
虫歯ってなに？
虫歯とは、歯垢(プラーク)の中の虫歯菌が出す酸によって歯が溶かされ、穴が開いてしまう病気のことを言います。
虫歯菌が口の中に存在している人でも、虫歯になりやすい人とそうでない人がいます。
虫歯ができる4つの原因
細菌(虫歯菌)
主な虫歯菌はミュータンス菌と呼ばれ、糖質から酸を作り出します。
糖質
食べ物や飲み物に含まれる糖質(ブドウ糖・果糖・ショ糖・麦芽糖・乳糖)を元に酸を作ります。これらの糖質は発酵性糖質といわれ、炭水化物に分類されるものに多く含まれています。
間食の多い人は糖質が口の中に存在する時間が長いため、虫歯になりやすいです。
歯の質
エナメル質や象牙質の状況を『歯の質』とします。特に乳歯や生え始めの永久歯は、歯の質が弱く虫歯のリスクが高いです。
時間
糖質が口の中にある時間が長いと、虫歯が進行しやすくなります。
プラークってどんなもの？
プラーク(歯垢)という言葉を一度は聞いたことがあると思いますが、食べかすとプラークとの違いをご存じでしょうか。
プラークとは、食べかすを餌にして増殖した細菌の塊で、その中に存在する菌の数は1mgあたり、なんと約1億個とも言われています。
歯の表面には、唾液中の糖タンパクが膜を作っています。そこに細菌が付着し、増殖することでネバネバとしたプラークは作られ、どんどん成長していきます。
プラークは約1～2日で作られ、うがいだけでは簡単には落ちなくなります。そこで、プラークコントロールが重要になっていきます。
プラークコントロール
プラークコントロールとは、プラークを減らすことです。プラークコントロールを行うことで、虫歯や歯周病などを軽減する効果が期待できます。
大きく分けると、自宅で行なうセルフケアと、歯科医院で行なうプロフェッショナルケアがあります。
セルフケア
プラークコントロールには、日々の歯磨きがとても大切です。
『歯科医院でたまに歯石除去をしてもらっているけれど、ほぼ歯磨きをしていない人』よりも、『毎日きちんと歯磨きができている人』の方が、虫歯や歯周病のリスクを軽減できている、とも言われているくらい重要なのです。
セルフケアでは、食後歯ブラシを使ってしっかりと食べかすやプラークを取り除くことで、菌の増殖を防ぐ必要があります。おすすめは、ペンを持つように握り(ペングリップ)、小さな動きで小刻みに磨いていく方法です。
また、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、よりしっかりプラークを除去することができます。虫歯の9割は、歯と歯の間から発生すると言われているので、デンタルフロスや歯間ブラシでしっかりお掃除してみてください。
プロフェッショナルケア
歯科医院で、歯科医師や歯科衛生士によって行われる専門的なクリーニングのことを指します。日々の歯磨きやデンタルフロスなどによるケアをどんなに頑張っていても、完全にプラークを取り除くことはできません。歯科衛生士や歯科医師でさえも、自分自身ですべての汚れを落とすのは不可能に近いのです。
プロフェッショナルケアでは、セルフケアでは除去しきれない細かい部分のプラークや歯石を専門的な器具などを使用して徹底的にお掃除し、プラークの付着しにくい環境をつくります。しっかりお掃除されて、さっぱりつるつるとした感覚が好きという患者さまも多くいらっしゃいます。
また、専門家による一人ひとりに合った適切なブラッシング指導を受けることで、ご自宅でのセルフケアをより的確におこなうことができるようになります。せっかく時間をかけて磨くのなら、効果的に磨きたいですよね。
まとめ
歯の再石灰化が追いつかなくなった結果、歯が脱灰し、虫歯になっていきます。虫歯の治療でつめ物やかぶせ物をしても、口腔内環境や食生活といった虫歯の原因になったものを解決しないと再度虫歯になってしまう可能性が高いです。セルフケアでのプラークコントロールや定期的なプロフェッショナルケアでお口の健康を維持しましょう。
当院では虫歯治療や歯のクリーニングのあとに、おすすめのセルフケアグッズのご案内もおこなっております。
西永福駅前歯科・矯正歯科 診療内容
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西永福駅前歯科・矯正歯科では虫歯治療から美しい歯を実現する審美歯科(歯のセラミック)やホワイトニング、歯を失ってしまった方へのインプラントや入れ歯まで総合診療を提供いたしております。
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